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社会 - 2007年8月27日

豪国民は集団不安神経症

テロ、災害、犯罪など暗いニュースに
 8月24日、キャンベラで開かれている全国科学週間に、マコーリー大学の心理学者ドリス・マキルウエイン博士が「怖れ」の問題で講演した。オーストラリア社会では、テロ攻撃、自然災害、気候変動など暗いニュースが毎日のように報道され、国民も昔よりはるかに恐怖をいだくようになっている。また、国民は、見慣れない品物、異質な品物を疑うように常に言われており、そのためオーストラリア社会全体が「集団不安神経症」社会になり始めているのではないかとして、「周囲の物事に対して異常に警戒するようになり、周囲の物事に脅威を見るようになる。そのため、人生に価値のあることを見失い始めている」と語った。また、エディス・コーワン大学のマーク・ブルネイブズ教授は、第1回全国怖れ調査に参加し、オーストラリア国民は2001年9月11日以降、以前より危険になったと感じていることを突き止めたが、ムスリム・コミュニティが他のコミュニティより強い怖れをいだいていることが明らかになった。調査では、「怖れ指数」を開発し、恐怖の余り、自宅から離れようとしなくなる状態を90として、調査結果を分析した結果、平均的国民は21だったが、ムスリム・コミュニティは40を越えることが分かった。また、「メディアでムスリムがネガティブに描かれている」と答えた者が67.2%に達したのに対して、「一般社会がムスリムをネガティブに見ている」と答えた者はわずか19%だった。バルネイブズ教授は、「怖れが私たちを支配することに注意しなければならない。怖れは自己防衛の重要な機能だが、それも過ぎると社会的孤立や心理的損傷を招く」と語っている。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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