ブルース・バレル、2件目の殺人でも有罪
12年越しのもっとも経費のかかった裁判
NSW州最高裁では、1995年5月30日、ドロシー・デービスさん(74)を殺害した容疑で、ブルース・バレル被告(54)の裁判が続けられていたが、1週間以上の長時間にわたる審議を重ねた陪審員団は、9月17日、バレル被告(54)に有罪の判断を下した。バレル被告は、デービスさん殺害の2年後には裕福な実業家の妻ケリー・ウェランさん(39)を、シドニー西郊のパブ駐車場から誘拐、殺害しており、裁判で終身刑の判決を言い渡されている。2人の被害者女性はいずれも発見されていないが、検事は、バレル被告が所有するNSW州のサザン・ハイランドのブンゴニアの農場に埋められているとしている。ドロシー・デービスさん殺害事件の裁判では、10人の男性と2人の女性から構成される陪審員団は、バレル被告がケリー・ウェランさん殺害で終身刑の判決を受けていることは知らされておらず、メディアにも報道禁止令が出されていた。17日の判決で、デビッド・カービー判事は2つの事件の関係の報道禁止を解除した。量刑は後日担当判事から言い渡される。検事は、デービスさんは被告に家を買う費用として10万ドルを貸しており、返済をめぐって被告がデービスさんを殺害したとしている。デービスさんの娘のマリー・ドウズさんは、判決を歓迎しつつも「母の遺体が見つかるまで心は安まらない」と語っている。バレル被告はケリーさんの夫バーニー・ウェランさんに雇われていたことがあり、ケリーさんの失踪後、バーニーさんは1万米ドルの身代金を要求する手紙を受け取った。バーニー・ウェランさんは、デービスさんの家族のことを思うとうれしいが、デービスさん失踪当時に事件が正しく捜査されていればケリーさんが被害に遭うこともなかったのではないかと割り切れない思いを語った。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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