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社会 - 2007年9月10日

35年前の迷宮入り事件に10万ドル

映画製作者が情報提供者を呼びかけ
 35年前に乗機とパイロットごと行方不明になった環境保護運動家に関する情報を集めている映画製作者が、謎解明に結びつく情報の提供者に10万ドルの報奨を贈ると発表した。映画製作者は受賞ドキュメンタリー製作者スコット・ミルウッドさん。行方不明になったのは1970年代初期に環境保護運動家で、世界で初めて環境保護を掲げた政党「連合タスマニア・グループ(UTG)」を設立したブレンダ・ヒーンさんと飛行機パイロットのマックス・プライスさん。連邦選挙が数か月後に迫った1972年9月8日、2人はタイガー・モスに乗ってキャンベラに向かって飛び立ったまま行方を絶った。ヒーンさんは当時超大規模水力発電計画で水没するはずだったレーク・ペッダーを救う運動の先頭に立っており、当日も、キャンベラの議事堂上空に「ペダー湖を救え」と書く予定だった。大規模な捜索にもかかわらず、二人の姿も、タイガー・モスの残骸さえ発見されなかった。この行方不明事件に対して本格的な公開調査が行われたこともない一方で何者かによって飛行機が故障するよう工作されていたという説が流れ始めた。35年が経過したが、ミルウッドさんは、飛行機に工作がされていたかどうか、飛行機がどこに墜落したかを知っている人物が今も生存しているに違いないと考えている。ミルウッドさんは、「この事件はタスマニア最大のミステリーになっている。この環境運動家に何が起きたのか、勇気ある人たちが現れ、事実を語るまで真実が明らかになることはないだろう。この偉大な女性の物語を掘り起こし、映画にしたいが事実を知る人々の協力が必要だ」と語っている。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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