NSW、TAFE授業料値上げ

技能不足解消に逆行
　全国的に技能者が不足しており、国内で教育養成しない限り、海外から技能者ビザで呼び寄せるしかない状態が続いている。9月4日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙によると、NSW州TAFEは、来年から授業料を最高9%値上げすることを発表した。その結果、コースによって最高$120の値上がりで年間$1,420になるものもある。10年前、TAFEはごく少額の運営費しか徴収しておらず、何万人もの人が、板金、簿記、理容師などの職業のディプローマ・コースを受講するよう奨励されたものだった。9月3日、NSW州政府のジョン・デラ・ボスカ教育相は、「政府としては授業料を極力抑えた。しかし、学生に最新の設備を用意しようとすれば値上げせざるを得ない」としている。また、仕事を持たない学生向けにも$50の料金が徴収される。かつては仕事のない学生は授業料を免除されたものだった。