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社会 - 2007年9月09日

マレー川流域で徐々に干ばつの影響が浸透

乾季の春夏を控えて
 マレー川流域を管理するマレー・ダーリング水系管理委員会は、同河川に依存している企業や住民は、春夏の乾季に再び深刻な水不足を味わうことになると発表した。同委員会のウェンディ・クレイク局長は、干ばつのため、渇水と流入量が未曾有のレベルまで下がっているとして、「1936年のヒューム・ダム竣工以来かつてなかったような春と夏になりそうだ。最大限に見積もっても、今年いっぱい、例年平均ほどの流入量も期待できず、マレー川から水を引いている人々には大きな影響があるだろう」と語った。また「冬の間に結構なお湿りがあったが、長期平均量から見ればまだまだ少ない」としている。そのため、マレー川沿岸の地区はこれまで通りの節水が義務づけられる他2007年7月以来ゼロ割当てが続いている潅漑農家にも小休止はない。委員会は、一部の堰池の水位を下げ、ヒューム・ダムからの放水をできる限り引き延ばそうとしている。SA州の堰池の水位は今後も維持し、塩分濃度を抑えるよう努めるが、州内の池の水位が記録的なところまで低下するものとみられている。そのため、飲料水の塩分がWHOの設定している許容値を超えるのではないかともみられている。オーストラリア自然保護財団(ACF)が依頼して、SA州内511人を対象に実施された世論調査によると、回答者の94%が、マレー川の水流を回復させるため連邦政府が行動を起こすことを希望している。また90%が、2014年までにマレー川に15億立米の水が戻されることを望んでいる。この水量はマレー川が元の健康な河川になるために必要な最低量とされている。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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