長距離バス乗客バスジャック未遂
運転手の機転で大事故免れる
9月11日午前8時半、ブリスベン発シドニー行きグレイハウンド・バスが26人の乗客を乗せてシドニー北西ペナント・ヒルズのビークロフト・ロードとペナント・ヒルズ・ロード交差点近くに差しかかった時、乗客の一人が運転席に歩み寄り、ハンドルを奪い取ろうとして運転手のコン・ジャンセンさん(48)ともみ合いになった。バスは乗用車一台に追突した後中央分離帯に乗り上げて停止した。グレイハウンド・オーストラリアは、「34歳の男がハンドルをつかみ、朝のラッシュ時の対向車線に突っ込もうとした。ジャンセンがハンドルを奪い返し、男を動けない状態にすると、その男が『爆弾だ』と叫んだ。通常、バスで乗客が暴れるような場合、乗客の動きに予兆があり、運転手が車を路肩に寄せるなどの時間の余裕があるものだが、この事件の場合、突然男が襲ってきた」と語っている。この事件では乗客がパニックにならず、ジャンセンも乗客を近くの学校に避難させ、緊急援助局に電話した。警察は特殊爆弾処理班を送り、ペナント・ヒルズ・ロードを2時間にわたり閉鎖、バス、乗客の荷物などすべてチェックしたが、不審な物品は発見されなかった。救急車も出動したが負傷者は出ていない。男と乗客はイーストウッド警察署に移動し、そこで事情聴取を受けた。ジャンセンさんは午前4時20分にニューカッスル北方のブラデラで運転を交代し、シドニーまでわずかのところで事件にあった。グレイハウンド・オーストラリア社は、ジャンセンさんは、我が身を省みず、乗客と他の交通の安全を優先して行動したと称賛している。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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