劇中と同名の実在の女性がドラッグで死亡

ABCテレビ、不幸な偶然を謝罪
　人気コメディアン、クリス・リリーが女高生に扮する「サマー・ハイツ・ハイ」の9月19日の番組で、金髪の女高生「アナベル」がエクスタシーの過剰投与で死亡するエピソードが流れた。しかし、実在の「アナベル」がいた。エラノラ・ハイツのアナベル・キャットさんはダンス教師だったが、2007年2月にシドニーのダンス・パーティでPMAを飲んだ後死亡していた。アナベルさんの両親、ピーターさんとアリソンさんは、番組を見た後、それが亡くなった娘のことを言っているものだと解釈した。「劇の中では、アナベル・ディクソンという金髪の美人という話になっているが、画面に映った写真というのも私たちの娘に似ていた」と語っている。アナベル・キャットさんの話がマンリー・デイリーで報道された。ABCのマーク・スコット代表取締役は、「この番組は、キャットさんが亡くなる2週間前に撮り終えており、非常に不幸な偶然としか言いようがない」と語り、「ただし、放送局としては、キャットさん夫妻にこのような放送があるが不幸な偶然の一致だと予め連絡しておくべきだったかもしれない」と語った。さらに、「ABCが、アナベル・キャットさんの事件を知った時は番組の制作を終えており、登場人物の名前を変えることは不可能だった。偶然とはいえ、アナベルさんのご家族の苦しみには深くお詫びする。ただ、今後も予定通り5週間にわたってアナベル・ディクソンが登場する」としており、番組の前に、「アナベル・キャットさんとは何の関係もないフィクション」というお知らせを挟む予定としている。アナベル・キャットさんの家族はABCの謝罪を受け入れた。(AAP)