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社会 - 2007年9月23日

腸ガン発生を抑える穀物連邦科学産業研究機構が開発研究

連邦科学産業研究機構が開発研究
 9月21日、シドニーで開かれていたオーストラリア・ニュージーランド食品安全会議で、連邦科学産業研究機構(CSIRO)が、腸ガンの発生を抑制する穀物の開発を進めていると発表した。CSIROのブルース・リー博士は、「オーストラリア人がこのまま大量の加工食品を食べ続け、「難消化性デンプン」を十分に食べなければ、15人に1人から20人に1人が大腸ガンで死ぬようになるだろうと語った。リー博士によると、オーストラリアの大腸ガン発生率はアメリカと並んで世界一であり、「CSIROで研究しているのは、デンプンの一種であるアミロースを通常よりも多量に含んだ穀物を作ること」である。さらに、「この種のデンプンを含んだ食品の利点は、血糖指数(GI)が低く、2型糖尿病の人々も問題なく利用でき、今のところ実証されていないが、大腸ガンの発生率を抑えることができるはず」と語っている。CSIROでは遺伝子組み換え(GM)技術と非GM技術の両面から大麦や小麦で研究を進めている。近代的な加工食品は難消化性デンプンの含有率が低く、血糖指数が高いため、小腸や結腸が影響を受けやすく、それが消化器の機能障害やひいてはガンの危険を高めることになるとしている。リー博士は、「消化の悪い穀物は難消化性デンプンを多く含んでおり、健康に良いと思われる。そういうデンプンは血糖指数が低く、腸の健康を維持することができる」として、穀物設計研究で予防医学の医学者と共同研究を進めており、オーストラリアにとっては資源輸出依存を減らし、国民の保健に有益な成果をもたらすことになると語った。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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