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社会 - 2007年9月03日

キャンベラでSIEV-X犠牲者353人の臨時追悼碑除幕

豪政府の難民排除政策は「国の暗部」
 連邦選挙前後の2001年10月、タンパ号事件に続いて起きた難民船沈没事件で中東難民の女性や子供353人が命を落とした。豪船舶の救助が間に合わなかったのか、豪政府が難民船の危険を知りつつ救助を怠ったのかは未だに議論が分かれている。9月2日、SIEV-X犠牲者を追悼する柱353本が、キャンベラのバーリー・グリフィン湖畔に建てられた。約150本の柱には犠牲者の名が刻まれているが、200本ほどには名前はない。この追悼式を主催している一人で心理学者のスティーブ・ビッドゥルフ氏は、国民のほとんどがこのオーストラリア国家の暗部を知らない。ブッドゥルフ氏は、「豪連邦警察はほとんどの犠牲者の名前を把握しているが、公表を拒んでいるため、私たちも犠牲者の名を柱に刻むことができない」と批判した。また、「柱は小学校生徒が飾りを付けたもので、オーストラリアに渡ろうとして命を落とした人々の尊厳と人命の尊さをオーストラリア国家が認める助けになれば」と語っている。また、「バリ爆破事件の犠牲者や世界貿易センターの犠牲者への態度に比べれば、SIEV-Xの犠牲者にはほとんど何の栄誉も追悼も行われていないことは私には驚くべきことに思われる。353人は決して少なくない数だし、人命は国籍には関係ないはずだ。追悼柱はヤララムラのウエストン・パークに400mにわたって並び、6週間公開される。除幕式にはイラク難民のファリス・カデムさんも参加した。カデムさんは、SIEV-X沈没で助かったが、妻と7歳の娘を失った。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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