移民法改正案、下院通過
上院では賛否伯仲の見通し
8月10日朝の下院で、難民申請者にとって非常に厳しい移民法改正案が通過した。この改正案はタンパ号事件以来行われてきた「難民申請者をオーストラリア国外で収容し、オーストラリアの法律の保護外に置く」という、ガンタナモ・ベイの法的抜け穴のオーストラリア版というべきものである。与党自由党 (Liberal Party) 内部の「小文字のliberal」あるいは「ウェット (温情派)」と呼ばれる議員は、特に子供を収容所に監禁することに反対してきており、今回の改正案にも反対してきた。野党はその大部分が改正案に反対しており、与党内少数派の帰趨が注目され、ジョン・ハワード首相は、「野党と並んで反対票を投じるよりは棄権を」と呼びかけていた。自由党のジュディ・モイラン議員は議場を横切って野党席に座り、続いてペトロ・ジョルジオ、ラッセル・ブロードベント両議員も議場を横切った。自由党ブルース・ベアード議員と国民党院内幹事のしかし、改正案を支持する与党議員は78名、反対票は各野党に無所属のピーター・アンドレンとトニー・ウインザー、自由党少数派の3議員を加えても62名だった。ただし、上院は与野党数が接近しており、改正案に反対している自由党ジュディス・トロース議員とファミリー・ファーストのスティーブ・フィールディング議員が反対票を投じた場合賛否同数となって否決される可能性がある。下院では国民党院内幹事のジョン・フォレスト議員も棄権し、その後党首のマーク・ベイル議員に辞表を提出した。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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