早くなるメディケア払い戻し手続き

医師会も歓迎
　連邦政府は、患者が医師の診察を受ける際に、スーパーマーケットなどで使われているような端末機器にメディケア・カードとEPTPOSカードを通すだけで24時間以内に自動的に払い戻しが行われる制度を発表した。現在、自己負担した患者は診察費の一部の払い戻しを受けるためにメディケア事務所に書類を持参し、行列に並んで長時間待たなければならない弊害が大きくなっているため、その対策として打ち出されたもの。オーストラリア医師会 (AMA) は、「払い戻し請求しても処理に時間がかかると患者の医療利用にも支障が出がちだが、払い戻しの迅速化で安心して診察を受けられるようになる。制度の切り替えでは、一般開業医の経済的負担をなるべく抑えなければならないが、払い戻しの電子トランザクション制度のコストを政府が負担するという提案を歓迎する。政府がすでに実施している試験モデル制度は合格ラインだが来年の正式発足までにもう少し改善の余地がある。AMAとしては今後とも政府に協力し、制度細部の調整と実施方法について煮詰めていきたい」と発表している。(AAP)