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政治 - 2006年8月24日

中絶法の明確化が必要

オーストラリア医師会
 シドニー郊外フェアフィールドで女性ヘルス・クリニックを経営するスーマン・スード医師は、2002年5月、妊娠中の女性に違法に中絶薬を与えた容疑で起訴され、NSW州最高裁で争っていた。子供は未熟児として生まれ生後亡くなった、被告は子供の殺人罪については無罪となり、違法な薬を与えた容疑でのみ有罪と判決された。NSW州ではこの罪で裁かれるのは25年ぶりと言うことで、最高10年の懲役刑となる。この判決についてオーストラリア医師会産科婦人科医のスポークスマンは、中絶法の条文は明確に書かれておらず、医者はこれまでかなり自由に解釈しても問題がないと考えていた。条文は州によって異なるが、NSW州では、妊娠を続けることで肉体的または精神的に母体の健康が危険にさらされると医師が判断する十分な理由がある場合には、中絶は合法とされている。過去には躁鬱症状や経済的問題も中絶の正当な理由になると解釈されたことがあり、長年のうちに解釈が次第に拡大されてきた。実際、女性が中絶を望んで拒否された例を知らない。判決が今後どのように影響するか速断はできないが、違法行為が明確に定義されていない現状は好ましくない」と語った。これとは別にモリス・イエンマNSW州首相とピーター・デブナム野党党首は、現行の中絶法で十分だと支持を表明したが、イエンマ州首相は、この数年、キリスト教保守派が州の自由党に大挙加入し、党内で組織的な権力を獲得していることに警告を発し、「彼らは、中絶法についても他の社会問題についても社会の主流を占める大多数の社会的態度とはかけ離れている」と語った。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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