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政治 - 2006年8月27日

死刑求刑もありえる

デビッド・ヒックス容疑者の弁護士が警告
 オーストラリア人のデビッド・ヒックス容疑者 (31) は、アフガニスタンでタリバン集団と一緒に北部の武装集団によって拘束された後米軍に引き渡され、2002年1月以来、容疑をかけられたまままったく起訴もされずにキューバのガンタナモ・ベイ刑務所で4年間を過ごしてきた。その間にオーストラリア人一人が釈放されてオーストラリアに送還されており、またイギリス人はイギリス政府がアメリカ政府に要求し、イギリス本国に送還後全員が釈放されている。またドイツ人一人もごく最近釈放された。米政府はアメリカ国内の裁判被告に与えられるすべての権利をアフガニスタンで逮捕した「敵戦闘員」に与えないよう、キューバの貸借地ガンタナモ・ベイで軍事裁判を行なおうとしている。デビッド・ヒックス容疑者の「国選弁護人」米陸軍のマイケル・モリ少佐は、現在上程されている「新軍事委員会制度」が上院を通過すると、デビッド・ヒックス容疑者に死刑判決を下すことが可能になる、と警告した。それに対して、オーストラリア政府は8月26日付で、「デビッド・ヒックス容疑者に死刑求刑は行なわない」旨の確約を米政府から受け取っていると語った。デビッド・ヒックス容疑者は、ウサマ・ビンラデンのアルカイダで訓練を受け、敵援助、殺人未遂、謀議などの容疑で拘束されている。ヒックス容疑者は、軍事委員会の裁判を受けるはずだったが、アメリカ合衆国最高裁が委員会を違法と裁定しており、米政権はヒックス容疑者を有罪に持ち込める方法の確保に努めている。それに対してフィリップ・ラドック司法長官は、ヒックス容疑者が死刑にならないことはオーストラリア政府の最大の関心事であり、米政府から確約を得ていると語った。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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