ショールヘイブン川審議資料、本日発表
シドニーへの送水計画
シドニーの南にあるショールヘイブン川のタロワ・ダムから年間500億リットルの水を導水路を通してシドニーまで送水するという計画案の審議資料が8月28日に州議会に提出される。100キロを超える距離にトンネルなどの導水路を建設するこの計画は、導水路建設だけでも何億ドルもの工事費がかかるが、現在政府部内で検討されているシドニーの水対策6案の一つが公開されることになる。イエンマ州首相は週末のインタビューに応えて、「ショールヘイブン川の水をシドニーに送るというのはかなり昔から考えられている対策案。他にもタロワ・ダムのダム壁をさらにかさ上げし、水位を上げるという案もあったがこれは今は廃案になっている」と語っている。当面は、環境にも優しくて、ショールヘイブン川も一定の水量を確保しつつ、シドニーの水不足対策の一環となる案を追求していくとも語っているが、ショールヘイブン川の取水は環境問題の他、シドニー以外の地域の水不足対策を後回しにしてシドニー地域だけを優遇するものという批判も根強い。州議会野党自由党のピーター・デブナム党首も、ショールヘイブン川から取水することには環境への影響が懸念されている、と語り、政府の水対策の歴史が決して立派なものではないと指摘した。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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