ミック・パーマー、移民省カレッジ理事長に
移民省職員の度重なるミスに
連邦政府は、8月31日付けで、元連邦警察総監ミック・パーマー氏を移民省職員を適正に訓練する訓練カレッジの理事長に任命した。昨年、ドイツ生まれでオーストラリアの永住権を持つ精神障害を持った女性が10か月にわたり入管収容所に拘禁されるという事件や、フィリピン出身のオーストラリア人女性が治療を要するにもかかわらず違法にフィリピンに強制送還され、4年間行方不明になっていた事件が暴露された。いずれも近親者、診察した医師、収容所の難民申請者、あるいはフィリピンで女性を保護していた教会慈善団体の訴えが移民省官僚体制の厚い壁に妨げられ、無視されていた。政府設立の調査委員会を指揮したパーマー氏は、移民省の組織体制の重大な欠陥を指摘し、「移民省内の自己防衛と言い訳体質、適切な訓練、管理、監督もないところで移民省職員が異常に強大な権力をふるっていること、職員の側に、執行する法律に対する理解が欠けていること、省内の風土や態度にかなり根強い問題点が存在すること、このようないくつもの問題が重なって被害者を生み出してきた」と裁断している。移民省職員訓練カレッジは2006年7月から発足しており、パーマー氏は、移民多文化問題省事務次官3名、省外より指名された4名を加えた8人の理事会を率い、カレッジを管理する。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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