七転び八起き、不死身のアラン・ボンド
債権者を尻目に1、200万ドルのヨット建造
1980年代の起業家群像は時代の寵児と騒がれ、国の英雄に祭り上げられたのも束の間、一旦風向きが変わると今度は国賊のように引きずり下ろされ、叩かれ、一人は懲役、一人は海外逃亡、一人は自殺と次第に姿を没していった。その一人で自らも刑務所に入ったことのあるアラン・ボンド氏が再びフェニックスのように甦ってきたと報じられている。12月15日、ニューズ・リミテッド系紙の報道によると、アラン・ボンド氏は南アフリカのダイアモンド企業をロンドン証券取引所に上場し、マダガスカル所在の石油ビジネスをニューヨーク証券取引所に上場する仕事を引き受けている。そればかりでなく、アフリカの金鉱脈探査ベンチャーとアメリカの甘草供給会社も所有していると報じられている。ビジネスが成功しているらしいとも報じられており、70メートル級のヨットをチャーターし、家族と友人を6週間の地中海の旅に招待するとか。そればかりか、オーストラリアII号でアメリカズ・カップに勝利したボンド氏らしく、1,200万ドルのヨットも建造中とのこと。ボンド氏は1992年に破産、1997年に12億ドルの詐欺容疑を認め服役したが高裁への控訴が効を奏し、3年間勤めただけで2000年に出所。債権者は、ボンド氏個人の負債総額5億ドルに対して、325万ドルを弁済しただけ。ニューズ・リミテッドは、アラン・ボンド氏に連絡を取ろうとしてできなかったと報じている。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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