IKEA、「粗悪品」呼ばわりに抗議

与党議員の「首相プライベート食堂改修」擁護発言に
　5月21日、連邦議事堂内の首相のプライベート食堂改修経費として$540,000の見積もりが出された。しかし、見積額が全国にとどろき渡ると数時間で「改修取りやめ」が発表された。それでも労働党議員から首相に、閣僚会議室その他の部屋の椅子64脚になぜ$200,000も使うのかと質疑が出された。擁護に立った自由党のドン・ランダル議員が「購入される椅子はハワード首相の物になるわけではない。後代の首相も恩恵をこうむる」と発言したのに続けて、「それとも、首相がIKEAに出かけ、アレン・キー片手に山ほどの粗悪品の椅子を組み立てることをお望みか? 確かに安上がりではあるが、結局のところ、オーストラリアは議事堂に品質の優れた家具調度を揃える権利があるのではないか」と反論した。ランダル発言に、世界37か国に店舗を持ち、賞を受けたこともある家具専門チェーン店IKEAが黙っていなかった。IKEAオーストラリアのケント・ノーディン最高経営責任者は、世界各国の公館がIKEA製品を利用しており、満足している。スエーデン国王、女王もIKEAの家具を購入しており、現にキャンベラにあるスエーデン大使館とも大量の家具を納入する契約を進めているところだ。スエーデン国王に十分な品質であればジョン・ハワード首相にも十分な品質であるはずだ」と発表した。さらに、「ハワード氏が自分で椅子を組み立てるのが難しいと言われるなら、お手伝いする用意はある。喜んで首相ともお話しするつもりだ。椅子組み立てのサービス員を派遣して差し上げることもできる」と語った。(AAP)