ビザ規制強化
白豪主義廃止以来初めて「アラブ系」と特記
2007年に導入された強化規制下で、ビザ申請者は全員が「Form 80」と呼ばれる6ページにわたる書類に、兄弟姉妹の名、出生地、国籍、居住地、父母の詳細な身上などを記入しなければならなくなった。特に「先祖がアラブ人の者」だけが回答しなければならない項目も追加された。Form 80記入には、たとえばロシア人の場合は、父祖系の名前を記入することや、中国人の場合には、通常の英語綴り以外に漢字コードのChinese Commercial Code (CCC、中国語で中文商用電碼)を記入しなければならない。しかし、アラブ系人の場合には、「父方の祖父の姓名をすべて記入せよ」という項目が付け加わっている。ケビン・アンドリューズ移民相のスポークスウーマンは、この強化規則は全ビザに適用されるとして、「アラビア系氏名記入項目を追加したのは、ビザ申請者の身元をこれまでより正確に識別するため。これらの変更は情報機関からの勧告に基づくもので、その勧告に従っている」と語った。ケビン・アンドリューズ移民相がABCラジオのインタビューに答え、「アラブ系コミュニティからの反対はないと思う」としている。Form 80では、ビザ申請者は、犯罪歴、犯罪活動歴、テロリスト訓練歴、大量破壊兵器開発歴、暴力的抗議行動参加歴などの有無の他、職歴、学歴、過去の訪豪歴、過去10年間の訪問国なども記入しなければならない。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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