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社会 - 2007年2月26日

エア・マーシャル経費1億600万ドル

2001年以来検挙は1件のみ
 2月24日付フェアファクス系紙の報道によると、2001年に創設された銃携帯エア・マーシャルは今年度までに1億600万ドルの経費がかかっており、しかもその間にビジネス・クラスで乗務するエア・マーシャルが航空機内で治安出動した例は、2003年にシドニー・ケアンズ航路で小さなナイフを所持していた68歳の男を取り押さえた1件だけとされている。この期間の予算は8,000万ドルで、今年は2,600万ドルに達すると見られている。巨額の経費に対する治安活動の少なさから、エア・マーシャル制度そのものに対する批判が出ているが、連邦政府クリス・エリソン法務大臣は、「1日事件が起きなければそれだけで航空警備が成功したと言える」と弁護している。旅客便の10%にエア・マーシャルが乗務しており、約170人のエア・マーシャルが国際線、国内線をチェックしている。2001年12月には酒類提供サービス業一般労働組合のジェフ・ローレンス書記長は、エア・マーシャル制度導入を「型にはまった対応で非常に危なっかしい制度」と批判しており、現在も、「エア・マーシャルが少しでも役に立ったという話を聞かない。空の安全を向上する方法はただ一つしかない。旅客が航空機に乗る前に適切な措置を取り、機内持ち込み品を制限することだけ。エア・マーシャルに消費する予算を空港の警備人員増強やスキャン設備増設に回せるはず」と語っている。カンタス航空のスポークスウーマンは、エア・マーシャル制度についてはノーコメントとして、連邦警察に問い合わせるよう指示した。エリソン法務大臣は、「批判はばかげている。銀行の前に銃携帯警備員を置いているから銀行が襲われることはない。だから警備員は要らないというのと同じ論理だ」と語った。(AAP)


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