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社会 - 2007年3月06日

家庭崩壊をもたらす長時間労働

労働者天国オーストラリアも今は昔
 かつて、オーストラリアは労働者が優遇され、勤務時間が短く、休日が多く、給料も高いと言われていたが、現実を見る限り、そのような労働者天国とはほど遠い。3月5日、フェアファクス系紙は、「オーストラリア・リレーションシップス・フォーラム」が発表した「予期せぬ悲劇」という報告書を報道したが、報告書によると労働時間の増大や不定期化と家庭その他の人間関係の崩壊とに強い相関性が見られる。オーストラリアは、平均労働時間が長く、週日の夜や終末など時間外労働が山積みしており、しかも臨時雇用の率が高い社会で、高所得の国の中では唯一の例とされている。このような労働形態が一般化した結果、労働者の健康を損ね、家庭などの人間関係にプレッシャーがかかり、親は怒りっぽく、しかも態度に一貫性がなく、子供の福利が脅かされるという社会になりつつあるとされている。報告書では、片親または両親ともが一般的でない仕事に従事している場合にこのような相関性がますます顕著になるとされており、母親だけでなく、父親の勤務時間帯も子供の福利に関わっているとしている。「このような雇用形態の変化は低所得者世帯で顕著に現われているが、多かれ少なかれ他の社会階層でも影響を及ぼしている。20%以上の労働者が週50時間以上働いており、しかも3人に1人が週末も働いている。同フォーラムはオーストラリア内外の調査結果を総合し、オーストラリアを世界でもっとも高所得過重労働社会と分析している。約200万人が、日曜日の家族と過ごす時間を割いて少なくとも6時間は働いており、その分を週日に取り返すこともできていない。(AAP)


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