ラッド労働党、支持率急増
政府のモラル攻撃完全に失敗
3月12日付フェアファクス系紙が掲載したACニールセン世論調査結果によると、労働党とケビン・ラッド党首の支持率が急上昇し、与党のハワード保守連合の支持率がじり貧になっている。2大政党選択では労働党支持が61%、保守連合支持が39%と差が22%に広がった。過去1か月で労働党が3ポイント稼ぎ、2001年選挙前の同状況時よりもはるかに労働党に有利になっている。世論調査は3月8日と10日に1400人の有権者を対象に行なわれたもの。ケビン・ラッドが、汚職と腐敗で有罪判決を受けて失脚したブライアン・バーク元WA州首相と同席したことを明らかにし、政府は同じくバーク元州首相と会ったイアン・キャンベルを辞職させることでケビン・ラッドを党首から辞任させようと猛烈なモラル攻撃をかけていた。しかし、調査では回答者の80%が、「ブライアン・バーク問題はまったく気にならない」と答えており、また3分の2が、ケビン・ラッド党首は正直に話していないと考えている。支持政党の質問では、与党保守連合支持者は35%で安定しているが、労働党支持者は4ポイント上昇して50%になった。この数字は、1993年にジョン・ヒューソン率いる保守連合を破ったポール・キーティング労働党支持率以来の最高率。また首相にしたい党首では、ラッド労働党党首が53%で39%のハワード現首相を大きく引き離した。労働党の財務担当スポークスマン、ウエイン・スワン議員は、「選挙はまだ先のこと。喜ぶのは早すぎる。有権者は、政策をなおざりにしたハワード政権の個人攻撃にうんざりしている」と語った。(AAP)
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