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社会 - 2007年3月22日

前立腺ガン治療薬、開発段階

ニューサウスウェールズ大学研究チーム
 標準的なホルモン治療に反応しなくなった前立腺ガンに対する新薬が現在開発段階にあり、これが成功すれば治療方法がないとされていた侵襲性の強い前立腺ガンの患者にとって朗報となる。この新薬の開発に取り組んでいるニューサウスウェールズ大学研究チームのキラン・スコット博士は、「侵襲性の強い前立腺ガンは現在治療法がまったくないが、この化合物は、これまでのデータで有望な結果を示しており、実際に患者で効果を試験する価値があるのではないかと思う」と語っている。前立腺ガンはオーストラリア人の男性にはもっとも一般的なガンで、治療は通常外科、放射線照射、ホルモン剤などを併用し、ガンの初期段階でガンの成長に必要な男性ホルモンを抑制することでガンの広がりを防ぐが、往々にしてこの治療法に反応しなくなり、広がり続けたり、骨に転移したりする。スコット博士は、「開発中の経口薬は、疾病率上昇と関連があるとされている脂肪酸のオメガ6を放出する酵素を抑制する機能がある。この機能で腫瘍の成長を抑え、また骨の腫瘍も抑えることができるのではないか」としている。研究チームは、NSWガン会議の補助金を受け、さらに試験を続けている。「この分野では10年か15年ほど研究を続けており、正直なところ、この化合物も効果がないのではないかと疑ったこともある。しかし、データから確かに効果があるということが示されており、私達も研究続けてきた」と語っている。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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