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政治 - 2007年8月18日

高速道路拡幅工事に1億ドル

ハワード首相の選挙目当て大盤振る舞い
 SA州アデレードから南に走る延長21kmのサザン・エクスプレスウエイは、世界最長の反転可能一方通行高速道路とされている。この自動車道は、朝はアデレード市内に向けて北行き一方通行、夕刻には南行き一方通行になる。8月18日、ジョン・ハワード連邦首相は、「SA州政府はあまりにも長く、州の道路・鉄道インフラストラクチャをないがしろにしてきた。この一方通行自動車道は拡幅し、双方向通行道路にしなければならない」と声明した。そのために連邦政府は1億ドルを拠出する用意があるが、そのためには、プロジェクト予算不足分を州政府が負担しなければならないと釘を刺している。首相は報道陣に向けて、「この道路のいきさつはまったく馬鹿げている。ステート・バンク時代の歴史的ないきさつがあることも、州に問題を解決する経済的余裕がないことも理解している。だからこそ連邦政府が経済的援助を申し出ている」と語っている。しかし、SA州政府のインフラストラクチャ担当パトリック・コンロン大臣は、AAPのインタビューに応え、「ハワード氏は、SA州政府に連邦政府の提案に応えられる経済的余裕などないことを承知しているはずだ。これも、自動車道が与野党勢力が伯仲しているブースビーやキングストンの選挙区近くを走っていることが根本にあり、選挙目当ての利益誘導だ。首相がこのような狡猾な手段を弄するのは至って残念なことだ。SA州政府は、今後4年間のインフラストラクチャ投資には明確な計画があり、隅から隅まで説明ができる。高速道路拡幅工事は2億7,500万ドルの事業だ。そこに1億ドル出されても、我が州に1億7,500万ドルを払う余裕などないことははっきりしている」と語っている。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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