8,400万ドルのインターネット・フィルター破られる
10代の少年にたった30分で
8月25日付のニューズ・リミテッド系紙によると、連邦政府が8,400万ドルかけて開発させたインターネット・ポルノ・フィルター・アプリケーションを8月21日にヘレン・クーナン通信大臣が公開したが、メルボルンの私立高校第10学年のトム・ウッド君(16)がたった30分でそのフィルターを破った。実際、何度かマウスをクリックするだけで、フィルターを無力にすることができたという。しかも、ソフトウエアのアイコンを削除しないようにしているため、保護者にはソフトウエアが機能していると思わせることも可能だ。トム君はかつてインターネット・ブリーイングの被害者になったこともあり、このソフトウエアの件でも、コンピュータに詳しい青少年が友達のためにポルノ・フィルターを破ることを警戒しており、「国内でならたった2、300万ドルでもっと効果的なフィルターを制作することができるのに、海外の企業に8,400万ドルも支払うなんて恐ろしいほどのムダ遣いだ」と批判している。クーナン通信大臣は、「子供がNetAlertフィルターを迂回する方法を見つけ出すだろうくらいのことは予想していた」と語り、「メーカーとはアップデート契約も結んでいる。メーカーはこの弱点を最優先で調べている。残念ながらたった一つの手段で子供をオンラインの邪悪から守りきることはできない。今ほど親の監督が重要になっている時代はない」と語った。ファミリー・ファースト上院議員スティーブ・フィールディング氏は、ソフトウエアが破られたことは、プロバイダーにフィルター設置を義務づけなければならないことを示しているとした。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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