キャンベラに抗議の旅立ち
北部準州アボリジニ長老グループ
8月4日、北部準州アーネムランド北東部で開かれたガルマ・フェスティバルに集まった同準州アボリジニ・コミュニティの有力者たちが連名で保守連合政権と野党労働党に宛てて書簡をしたためた。参加した有力者には、元北部土地委員会会長のガラルウイ・ユヌピング、その兄弟でヨス・インディのマンダウイ・ユヌピング、「民族宥和の父」パトリック・ドッドソン、社会正義委員のトム・カルマ氏と豪州民族宥和委員会委員長ジャッキー・ハギンズ氏、元アボリジニ・トーレス海峡諸島人雇用調整委員パット・ターナー氏、元北部準州大臣ジョン・アー・キット氏らがいる。書簡の内容は、連邦政府の北部準州アボリジニ・コミュニティ緊急介入を法的に裏付ける新法案が8月7日に議会に上程される予定になっているのを延期するよう求めている。集会で参加者は、「アボリジニ・コミュニティの児童性虐待をなくすためになぜ73箇所のアボリジニ・コミュニティの管理を連邦政府が接収し、先住民族土地権利を停止し、コミュニティ立ち入り許可制を廃止しなければならないのかを問い、連邦政府の真の意図が別のところにあるのではないかと疑義を呈している。また、有力者グループは、「ジョン・ハワード首相やマル・ブラフ・アボリジニ問題相との顔を合わせての談判を要求したが二人とも話し合いを避けてきたし、今も直接我々の問いに答えようとしていない。これほど大規模な作業を進めるにあたって、なぜ我々と話し合うことができないのか」と語っており、パット・ターナー氏は野党労働党に対しても、「背骨があるのなら正義のために立ち上がってはどうか」と批判している。また、ユヌピング氏は、2,000人のアボリジニ・リーダー、裁判官、政治家、アーチストを前に、「連邦政府は、我々が長年かかって獲得してきた権利を一挙に奪い去ろうとしている。ハワード政権の行為は人間としてもっとも低劣な政策だ」と批判した。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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