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政治 - 2007年8月06日

公定歩合引き上げを巡って責任転嫁

国民はしらけ顔
 連邦銀行理事会の利上げ決定の可能性が高まっている8月4日、ジョン・ハワード連邦首相は、「各州政府の借金増大が利上げ傾向を押し上げている。連邦政府は黒字を保ち、利上げ圧力を抑えている」と先制攻撃し、さらに「政府が借金する、借金を返すために借金する。民間と競争して借金するので利率が上がる」とした。8月5日、連邦政府のニック・ミンチン予算相も連邦首相とほぼ同じ発言をした。ケビン・ラッド連邦労働党党首は、「公定歩合に問題があれば、自分以外の誰かの責任だ、州の責任だと言いたいらしい。まことに興味深い非難ゲームだ」と述べた。また労働党財務スポークスマンのウエイン・スワン議員はABCラジオに出演し、「公定歩合が低い時に自分の功績にしたのだから公定歩合が上がれば自分の責任にすべきだ」と評し、「どの州も信用度格付けでAAAを得ており、連邦銀行総裁も州のバランス・シートは申し分なしとしたではないか」と語っている。ジョン・ブランビーVIC州首相は、「現州政府は政権を引き継いだ時より負債が少ない上に学校、交通、病院などにも投資してきた。州がしてきたことは、インフラストラクチャに投資し、ボトルネックを減らし、インフレ傾向を抑える方面に投資してきた。利上げの原因になっているのは連邦政府だ。選挙を前にして買票の振りまき財政を進めているのはジョン・ハワード首相自身だ。地元民は、『11年間ほったらかしにしておいて、今頃になってなぜ急に気にしてくれるようになったのだろう』と不思議に思っている」と語った。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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