「有権者がハワード首相離れしている」
自由党ブレーンが戦略転換進言
自由党ブレーンのマーク・テクスター氏とリントン・クロスビー氏は、「有権者は、ジョン・ハワード氏が老齢で不正直だと見ており、ケビン・ラッド労働党党首は誠実で近寄りやすいと見ている。そのため、ハワード氏に対する信頼を失っている。これは政府にとってゆゆしい事態だ」と結論し、2007年6月に報告書を提出した。この報告書がニューズ・リミテッド系紙に漏洩され、8月6日に報道された。報告書では戦術として、「労働党が政権を握った場合の経済リスクを強調すること、連邦政府が非力で非能率的な州政府の無策を補っているのだと強調することを勧めている。また、この報告書が提出された日に、ハワード首相は、北部準州のアボリジニ・コミュニティで起きている児童性虐待問題に直接介入することを決定している。8月6日にも、自由党連邦総裁のブライアン・ローナン氏は、「州政府の借金を見れば、労働党が連邦政権を握ることでオーストラリアの繁栄が脅かされるということがよく分かるはず」と語っている。ケビン・ラッド労働党党首は、自由党内の漏洩の主を推測することを拒み、「この報告書は、保守政権がひたすら選挙得票だけを目標にして動いていることを示している。そのことは政治全体に現れている。組合を攻撃し、州首相を攻撃し、全ての州を相手に攻撃をかけている。今度は州政府の借金が公定歩合を押し上げる原因になっていると言い出した。ハワード首相は、この報告書のブレーンの進言を取り入れて、州に責任を押しつけようと考えたのだろう。労働者国民はそのことをたとえ百マイル離れたところからでも見抜ける」と批評し、「選挙は接戦になるだろう。労働党は利口で老獪な政治家を相手にしている。選挙日程の発表までにはまだ何週間かあり、これから何でも起きる可能性がある」と語った。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
|
オーストラリア発最新ニュース
政治のニュース
過去の記事
|