労働党支持率再びさらに上昇
「首相は老いて嘘つき」が国民のハワード観
8月7日付オーストラリアン紙は最新のニューズポル世論調査を掲載した。プレファレンス票を数える2党選択では労働党56%に対し保守連合44%で前回より差が2ポイント開いている。また一次得票数でも労働党48%対保守連合39%、首相適任者ではケビン・ラッド労働党党首が44%に対してジョン・ハワード首相は39%。テロ容疑者となったモハメド・ハネーフ医師の処遇に関しては49%が政府を支持し、不支持は36%にとどまった。世論調査は、6週間前に自由党が指示して実施した秘密調査で、国民が抱いているハワード首相観は、「老いて嘘つき」であるとか、支持挽回の戦術として、「無策・非能率な州政府を連邦政府が救ってやっていると強調すること」を勧告、その後政府は北部準州のアボリジニ・コミュニティやタスマニアの病院に強力介入している。ラッド党首は現在49歳、ハワード首相は68歳。8月6日、ラッド党首は、「首相は、連邦選挙をAPEC後に設定し、早ければ10月20日前後になるかもしれない。(現在の世論傾向を考えると)ハワード首相としては、なるべく遅らせ、11月にしたいだろうが、そうすると有権者がいら立ち始める」と語った。しかし、ニューズ・リミテッド系紙は、「1996年にポール・キーティング首相を捨て、ジョン・ハワードを首相の座につけた『苦労する庶民』や『上昇指向派』住宅ローン負担者はすでにラッド支持に回っている」としている。デイリー・テレグラフ紙が掲載した自由党内秘密文書は、「労働党支持者は35歳から49歳の有権者と初めて投票する若年者。ことに前者はNSW州は他州に比べて比率が大きい。ハネーフ医師のビザ取り消しについては、保守連合支持者では70%が支持しており、不支持は17%のみ。しかし、労働党支持者でケビン・アンドリューズ移民相の手続きを支持したのは38%のみ。不支持は51%にのぼった。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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