保守連合が支持率をわずかに盛り返す

逆転への道にはほど遠し
　8月13日付フェアファクス系紙は、最新のACニールセン世論調査結果を掲載した。調査は、利上げ決定後の8月9日から11日にかけて1400人を対象に実施された。2党選択で労働党支持率が前回より3ポイント下げて55%、保守連合支持率が同ポイント上げて45%になった。また一次投票支持率でも労働党が3ポイント下げて46%、保守連合が2ポイント上げて41%になっている。アンドリュー・ロブ自由党議員は、「ケビン・ラッド労働党党首は何をしたいかを言うが、現実にどう実行するのかは言わない。有権者もそのことに気づき始めた」と理由付けしており、ピーター・ダットン歳入担当大臣は、「世論は上下するもの。最終的にはジョン・ハワード首相の経験とラッド氏の未経験の違いが明らかになるだろう」と楽観視している。世論調査家のジョー・スタートン氏は、保守連合が何か月も低迷してきただけに1回の調査だけではこれからのことは分からないと語っている。一方、ラッド労働党党首は、「世論の上下は気にしない。投票時になれば労働者国民はハワード氏と私の政策を比較するだろう」としている。また、ホーク・キーティング両労働党首相時代の公定歩合が高すぎたことを認めたが、「ホーク労働党政権時代の1989年に公定歩合は17%で高すぎたが、ハワード氏が自由党政権の財務相だった1982年に公定歩合は22%でやはり高すぎた。過去の経済政策を言いたいならいくらでも言える。将来が問題だ」としている。ハワード首相自身は、「保守連合は遅れを取っている。この調子では保守連合はこっぴどく負ける。投票日まで戦い抜く覚悟だ」としており、2004年選挙時に、「自由党が政権を取れば公定歩合を低く抑える」などとは一言も言っていないと一般社会からの批判に反論している。(AAP)