保守連合内に核分裂
自由党の原発推進と国民党の原発反対
今年末の連邦選挙にNSW州北部のリッチモンド選挙区から国民党公認で立候補するスー・ペイジ博士は、国民党は核開発に断固反対すると公約しており、「保守連合政権が再選されても、大陸のどこにも原発も核廃棄物貯蔵所も建設しない。核関連施設は州と連邦政府双方の承認がなければ開発することはできない。各州政府が核施設開発立地を拒否しており、連邦レベルでは国民党が拒否している。国民党の支持がなければ、連邦レベルで核開発を合法化することはできない」と語っている。ページ博士は、労働党の「保守連合がNSW州北部海岸地域に核開発」デマを予防するために、国民党とページ候補の立場を明確にすると語っている。8月19日、連邦政府副首相を務めるマーク・ベイル国民党党首スポークスマンは、ベイル氏がペイジ博士支持を表明、国民党は、自由党のハワード首相らが強調している原子力産業開発を支持しないと語った。また、ベイル氏は、「将来、原子力産業が採算の合うものになった時に産業開発を行わないと今から否定すべきではない」という首相の意見に賛成しているが、そのためには州と連邦双方のレベルで保守連合・労働双方の支持がなければならない。現在のところ原発を建設する計画はないし、連邦政府が原発建設のために動く予定もない」と微妙な言葉で語っている。原発開発を推進するハワード首相は、州政府の反対を押し切って原発を建設することが憲法の条文から可能かどうかを私的に法学者に諮ったことを認め、また議会において、「原発の立地を決めるのは政治家ではなく、原発建設投資家だ」と語っている。労働党の環境担当者、ピーター・ギャレット上院議員は、「核を巡って保守連合内部が完璧に分裂した」と評している。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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