ハワード首相、新連邦制度構想
「野心に燃えるナショナリズム」を合い言葉に
8月20日、ジョン・ハワード連邦首相は、これまでの対州政府権力闘争戦略の概要を発表し、州政府の権限を大幅に縮小し、連邦政府の中央集権体制に移行する意図を明らかにする。ハワード首相は、20日にシドニーで予定されている第4回「立ち上がるオーストラリア」演説で「野心に燃えるナショナリズム」を呼びかける。首相は、2007年1月に行った第1回「立ち上がるオーストラリア」演説ではマレー・ダーリング水系管理権の連邦政府集中を声明した。それ以降、北部準州アボリジニ・コミュニティ内の児童性虐待問題、TAS州では1病院存続、QLD州では州政府の「地方自治体強制合併」住民投票、NSW州とQLD州では港湾管理と、州政府の権限を無効化し、連邦権力で直接介入する戦術を採ってきた。首相は、五選を仮定した政策継続を発表する予定で、「国民は最善の行政を望んでいる。そのためには全面的に州政府に任せることもあり、また連邦制度内で協力関係を結ぶこともあり、また州政府を飛び越えて連邦が直接自治体と接触しなければならないこともある」としている。また、「連邦と州の関係を制度中心に考えてはならない。結果中心に考えるべきだ。我々は中央主権論者であってもならないし、地方分権論者であってもならない。我々は野心に燃えるナショナリストであるべきだ。どの政府が担当するかは問題ではなく、最高の行政サービスが課題だ。オーストラリア国民のそのプラグマチズムが全政府の目印になるべきだ」と語っている。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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