首相、犯罪捜査対象のカルト集団と面会
虚偽申告の首相支援選挙広告で選挙違反容疑
8月22日付フェアファクス系紙が報じたところによると、8月8日、ジョン・ハワード連邦首相が連邦議事堂の首相事務室で、シドニーのポンプ・セールス会社ウイルマック社経営マーク・マッケンジー氏、同氏が信者になっているエクスクルーシブ・ブレスレンのリーダーブルース D. ヘールズ氏、その兄弟スティーブン・ヘールズ氏、集団の長老ウオーウィック・ジョン氏と面会したとされている。マッケンジー氏は、2004年の連邦選挙でウイルマック社名義で37万ドルを投じてジョン・ハワード首相支持の広告を打ったが、ウイルマック社の資金の経路や広告名義などに不審な点があり、豪選挙管理委員会の捜査を受けたことがあり、現在も豪連邦警察が捜査を続けている。首相スポークスマンは、カルト集団がハワード首相に対警察の助力を依頼したこともなく、ベネロング選挙区で首相支援の選挙運動を約束したこともないと発表している。首相支持の選挙広告では責任者住所がエクスクルーシブ・ブレスレンが経営する学校の住所になっており、ハワード首相支援キャンペーンにブレスレンの信者を斡旋している。同日、ジョン・ハワード首相は、「コミュニティの人々と面会することに何の問題もない」と反論したが、同カルト集団が自由党選挙費を出したのではないのか? という質問には回答を避け、「エクスクルーシブ・ブレスレンが自由党に政治献金したことがあるかどうか知らない」と答えた。また、「私は大勢の人と会っている。彼らは合法的な団体。オーストラリア国民だ。なぜ会ってはいけないんだ?」と反論した。しかし、労働党のアンソニー・アルバニーズ議員は、「反オーストラリアで反家族、一般社会と隔離する教義を持つ超保守的なキリスト教カルト集団が何の用件もなしに連邦首相と面会できるというのはオーストラリア国民にとっては心配な話だ」と批判した。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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