首相・省庁がウィキペディア記事改変?
都合の悪い情報を添削変更
インターネットのウィキペディアは、誰でも書き込み訂正ができる百科全書的情報サイトだが、これまでにも書かれた側の抗議で添削変更されたり、書かれた側が削除・変更する例はたくさんあり、ウィキペディア情報編集にアクセスするとアドレスが記録されるので、有名人が身近な者を使って書き替えさせたという話がインターネットのあちこちで見つかる。8月24日、ウィキスキャナーというサイトが、キャンベラの首相府と国防省のコンピュータを使って、何千という数の添削変更を行っていたと報じた。添削の例として、ピーター・コステロ財務相を、彼お得意の「ニタリ顔」から、「キャプテン・スマーク」とあだ名されているとした箇所が削除されたり、連邦首相が、「難民が子供を海に投げ込んだ。こういう連中をオーストラリアに入れるわけにはいかない」と発言したが、実は首相のデマだったという記事が削除されたりしている。同日、首相スポークスマンは、「首相が情報書き替えを命じたことはない」と声明。ケビン・ラッド労働党党首は、「政治家に雇われている職員が事実関係を訂正することは問題ないが、公務員がやってはいけない」と語った。国防省は、職員が5,000回を超える編集を行ったことが検出されたが、すでに全職員に対してウィクペディア書き替えを禁じた。シドニー工科大学のコミュニケーション学のマイク・ミネハン講師は、「利害関係に基づいて書き替えをしても他の者が直ちに書き戻す。短期的にはうまく情報操作ができたとしても、長期的にはウェブ参加者全体の知性が決定するのではないか」と語っている。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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