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政治 - 2007年8月28日

市民権試験パンフレット、「豪価値観」を強調

執筆者が豪以外の社会に無知なことは確か
 8月26日付ニューズ・リミテッド系紙は、連邦政府が作成した「市民権試験10例題」を報道した。この「厳しい」試験では英語をよく勉強することが求められる他、「オーストラリアの10の価値観」が、オーストラリア独自の価値観であるかのように改めて「尊重」しなければならない。主にケビン・アンドリューズ移民相とジョン・ハワード連邦首相が書いた「オーストラリアの10の価値観」は、8月26日に発表された移民向けパンフレット、「オーストラリア市民になるために」に詳述されている。また、試験は200問のリストから20問が選ばれ、国籍申請者は試験で60%以上正解しなければならない。オーストラリアの10の中心的価値観は、「仲間意識と公正」を支える倫理観で成り立っており、寛容、相互尊敬、困っている人への同情、個人の尊厳と自由、言論の自由などである。その他にも信条の自由、世俗主義政府、結社の自由、議会民主主義支持、法治の原則、法の下の平等、男女平等、機会均等、社会平和が挙げられており、パンフレットは「全体としていえば、オーストラリア国民は『生かし生かされる』という原則を支持している」とまとめている。また、このパンフレットで、「Mateship(仲間意識)」の政府公式解釈が次のように定義されている。「オーストラリアには強力な『mateship』の伝統があり、人々は、特に逆境にあって、互いに自発的に助け、助けられる関係にある。『mate』とは配偶者、パートナー、兄弟姉妹、娘、息子、友人などだが、場合によっては見ず知らずの他人の場合もある」と定義されている。しかし、緑の党は、パンフレットがイギリスの政治的伝統を受け継ぐことを強調していることに、「非イギリス系社会からオーストラリアに移民してきた者に対して侮辱ではないか」と批判している。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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