パシフィック・ハイウェイに10億ドルの連邦資金

連邦所管の国道に恩着せがましいと州政府反発
　9月28日付ニューズ・リミテッド系紙は、連邦政府が来週に予定している50億ドルの国道改良事業の一環として、パシフィック・ハイウェイに10億ドルを投資すると報道した。10億ドルの計画では、2016年までにパシフィック・ハイウェイ全線を往復分離帯道路に改良する。パシフィック・ハイウェイは、大陸を一周する国道1号線のシドニー・ブリスベン区間で交通量が大きいのに対して各所に往復2車線区間が残っており、しばしば正面衝突事故が起き、2006年には25人が交通事故で亡くなっている。報道に続いて、ジョン・ハワード連邦首相は、「パシフィック・ハイウェイの改良は最優先課題だが、VIC州も公平に扱う」と述べた。ただし、具体的内容については触れていない。さらに、「道路への投資は社会全般に公平に行き渡らなければならない。それぞれの道路の改良必要度に応じて予算配分を考える。パシフィック・ハイウェイでは事故が頻発している」と述べ、VIC州の道路には過去5年間で25億ドルを投資していると語った。NSW州政府のエリック・ローゼンダール道路大臣は、「州政府は過去10年でパシフィック・ハイウェイ改良に16億6,000万ドルを注ぎ込んできたが、連邦政府は6億6,000万ドルを充てたきりだ。今回の連邦資金がひも付きでなければいいが」と語った。(AAP)