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政治 - 2007年9月02日

ハワード首相、パルプ工場建設問題に飛び入り

与野党、環境、労組、地場産業のバトル・ロワイヤル
 州北部タマー・バレーにガンズ・リミテッドが計画している総工費20億ドルのパルプ工場建設問題で、8月30日、TAS州議会下院は操業許可を可決した。一方、連邦政府のマルコム・タンブル環境相は、環境調査報告書と意見書を待って環境認可を決めるとしている。建設計画は、TAS州と連邦の与野党、TAS州労働組合が支持し、環境保護派と地場産業が反対していたが、元ジョン・ハワード連邦首相側近のジェフリー・カズンズ氏がシドニーのタンブル氏の選挙区で反対の名乗りを挙げ、ケート・ブランシェットさんらシドニーの著名俳優や芸術家らも加わるなど従来の政治的敵味方が入り乱れるバトル・ロワイヤルになっている。そんなところに、9月1日付オーストラリアン紙週末版は、これまでこの問題にやや距離を保っていたジョン・ハワード連邦首相が、「パルプ工場が建設されることにはほぼ間違いないと信じている」と言明したと報道している。タンブル環境相は、環境認可を出せば今年末の連邦選挙で苦戦を強いられ、落選を怖れることにさえなりかねないが、首相が明確に建設計画支持を表明したことで微妙な立場に立たされた。カズンズ氏は、「首相から非常に興味深い発言があったが、首相は認可を出す立場にない。環境相は、法に従って判断すると明確に述べており、報告書の内容次第では認可を出さない可能性さえ残っている。環境相以外の者の発言は何の意味もない」としている。しかし、首相が同日中に声明を出し、首相が建設計画を無条件に支持しているとした報道を否定し、「環境基準が確実に満たされない限り建設許可はありえない」と語った。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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