緑の党、警察の過剰警備調査を要求
保守連合・労働党揃って警察を絶賛
9月9日、NSW州緑の党のシルビア・ヘイル議員は、APEC会期中のデモ・集会に対して警察の過剰警備があったとして独立調査委員会編成を要求した。個々の警察官の行為だけでなく、APEC期間に限って警察に異例の権力を与えた特別立法も調査の対象にすべきとしている。また、調査は個人や組織に責任を負わせることが目的ではなく、今後同様の行事が行われる時に適切な警備を実施することを目的とする、としている。また、「8日の抗議デモの参加者が平和行動をするつもりでいたことは明らかだ」と語っている。NSW州警察のアンドリュー・スキピーネ長官は、人権団体やメディアからも警察の過剰警備という批判が出ているにもかかわらず、警察の警備を絶賛し、モリス・イエマ州首相も「警備に関しては我々はいっさい謝罪しない」と発言、警備陣を称賛、ジョン・ハワードも9月10日、警備関係者をねぎらった。何百人もの警察官と白塗りのバスがデモ・ルートからはずれる道をすべて塞ぎ、デモ参加者だけでなく一般通行人の通行も塞いでいた。土曜日のデモでは18人が逮捕され、14人が起訴された。また警察官2人が負傷した。一方、数人の警察官が取り囲んだ無抵抗の逮捕者を警察官が繰り返し暴行を加える場面や、取材していた女性写真家を警察官が突き飛ばし、カメラを抱えていた写真家が身をかばうこともできず仰向けに転倒する場面などがテレビで報道された。8日のデモに参加していたへイル議員は、「暴力の脅しはデモ参加者ではなく、警備の警察官の方から来た」と語っている。また、APEC時限特別立法の条項が適切だったかどうかにも議会調査委員会の設立を要求している。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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