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政治 - 2006年8月14日

連邦政府、移民法改正案断念

首相、野党と造反議員を批判
 先週下院を通過した法案は今週にも上院に提出されるはずだったが、ジュディス・トロース上院議員が先に法案反対の意思表示を行っており、法案の決定権を握ったファミリー・ファースト党のスティーブ・フィールディング議員が週末に反対の意思を表明、国民党のバーナビー・ジョイスも反対票を投じる可能性を示した。この法案は、難民がたとえオーストラリア本土に上陸してもオーストラリア領土外の太平洋諸島国に設置された収容所に収容され、オーストラリアの法律の保護を受けられなくすることを狙ったもので、今年初めにヨーク半島に上陸した43名のパプア独立派グループが短時日で在留許可を受けたことがインドネシア政府の反発を招いており、難民に厳しいこの改正案はインドネシアとの関係悪化をおそれたハワード政権の宥和策と批判されてきた。上院では野党票に3票が加われば法案通過は見込めない。そのため、首相としては、上院で自党から造反議員を出して法案を否決され、党首としての統率力を問われるよりも自ら廃案にすることを選んだと考えられる。首相は、「労働党はいつも国境問題では軟弱。造反議員は大多数の意見に従わなかった。私は民主主義者であると同時に現実主義者でもあるので、国会でこれ以上無駄な議論を続けないために法案を上院にかけることを取りやめた」と反対派を批判した。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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