ハワード首相に対立する候補に脅迫電話と怪事件
警察も事態を重視し、捜査に乗り出す
元ABCのアナウンサー、マキシン・マキュー氏が、ジョン・ハワード連邦首相の地盤ベネロングから労働党公認で連邦議会に立候補することを決めた。その直後から彼女のもとに殺害脅迫がいくつも舞い込んでいる。3月1日夜には、マキュー氏と夫が散歩に出かけている間に、懐中電灯を持った何人かの男が、マキュー氏の自宅のドライブウエーに停めてあった車の下に潜り込んでいるのを近所の人が見つけ、警察に通報した。3月3日、マキュー氏が報道陣に語ったところによると、隣人が不審な車が停まっているのを見つけ、男が一人、懐中電灯を点して車の下に潜り込み、もう一人が車内を覗き込んでいたという。爆発物処理班と麻薬犬が車を調べたが何も見つからなかった。脅迫電話は、全国テロリズム・ホットライン宛にかかってきた電話でマキューさんを殺すという内容のものだったらしく、警察が捜査しているが、マキューさんは脅迫電話の詳細を明らかにしていない。2004年連邦選挙でやはりベネロング選挙区のハワード首相に対抗して緑の党公認で立候補した、元情報機関職員のアンドリュー・ウイルキー氏は、AAPに対して、選挙戦中に脅迫を受けたことを明らかにし、やはり警察に届けたが、今回とまったく同じ脅迫のようだと語っている。脅迫状は選挙終了後はぴたっと止んだが、脅迫電話はその後も何か月も続いたとしている。また、選挙戦中に若い男のグループが何度かウイルキー氏にいやがらせをしたこともあると語っている。2004年選挙のベネロング選挙区では、キリスト教秘密集団のエクスクルーシブ・ブレスレンのメンバーがジョン・ハワード首相を支援し、ウイルキー氏を中傷する怪文書をばらまいたことが暴露されている。(AAP)
|
最新ニュース
政治のニュース
過去の記事
|