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政治 - 2007年2月28日

市民権修正法案は白豪主義の再来

民主党党首が首相を批判
 2月26日、「新市民権修正法案」が下院を通過したが、民主党のリン・アリソン党首は、「ハワード首相は、ポーリン・ハンソン支持者のような人達におもねっているとしか思えない。オーストラリアは貴重な人材を失うことになるかも知れない」と批判した。修正法案は、移民に市民権を授与する際に厳格な審査で国家安全を高めようという意図。修正法では市民権申請までに4年待たなければならない。また、申請者が危険人物と国内情報機関ASIOが判断すれば、ASIOが市民権授与を拒否することができる。さらに「英語試験に合格し、なんだか分からないが『オーストラリアの価値観』も理解しなければならないというのでは市民権取得をためらう移民も出てくる。オーストラリアの歴史試験ではオーストラリア人でさえ合格は難しいだろう。なぜこんな制度を作らなければならないのか理解に苦しむ。首相は、オーストラリアを白人だけの国にしたいポーリン・ハンソン支持者のような人達におもねって、外国から来る人達を危ない人達のように扱いたいとしか思えない」と語っている。クイーンズランド出身のポーリン・ハンソン氏は1996年の連邦選挙でファシズムまがいの政策を掲げて当選、「オーストラリアは遠からずアジア人移民の洪水に襲われる」とか「アフリカ人がオーストラリアに病気を持ち込んでいる」という発言で悪名を轟かせた。(AAP)


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