ホームレスや低所得者に住宅を
SA州政府と地元経済界グループの共同プロジェクト
3月8日、SA州のマイク・ラン首相は、アデレードの中心地区の再開発と60戸のホームレス、低所得者向け中層住宅の建設を発表した。ライト・スクエアを名付けられたこの住宅計画は、SA州政府と地元経済界が共同で設立したコモン・グラウンドが請負う初の社会資本プロジェクトとなる。ラン州首相は、「コモン・グラウンドが、従来のホームレス問題対策と異なる点は、様々な社会階層向けに安定した住宅を提供し、生活サポートも同じ建物で行なうというところにある。ライト・スクエアの半分はこれまでホームレスとして定住所を持たなかった人々に提供し、残りの半数は学生や芸術家など低所得グループに提供する。ジェイ・ウェザリル住宅担当大臣は、「誰でもホームレスになる可能性があることを忘れてはいけない。誰でもいくつか不幸なできごとが続くだけで家を失い、ホームレスになる。このプロジェクトはホームレスの人々がホームレスから抜け出す通過点で、安全で安価な住宅のコミュニティを創出することで長期的な解決策を確立するプロジェクトになる」と語っている。アデレードの経済人でコモン・グラウンド社長のテオ・マラス氏は「プロジェクトが形になって嬉しい。このプロジェクトに参加してもっとも大きいできごとは、ホームレスに対する自分の認識が変わったことだ。大勢のホームレスの人々と会って話を聞いたが、ごく普通の人達と何の変わるところもない話だった。ただ彼らは圧倒的な困難を味わってきただけだと知った」と語っている。政府はコモン・グラウンド設立に500万ドルを出資し、建設費に充てられる。また年間50万ドルの予算を計上し、住民の生活サポートに充てる。(AAP)
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