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社会 - 2007年3月07日

NT、2種類のウイルス感染症警報

NT政府厚生社会事業省
 3月6日、ノーザン・テリトリーの厚生社会事業省は、先週の豪雨を受けて、同準州北部全域にウイルス感染病2種類の警報を出した。一つはマレー渓谷脳炎(Murray Valley Encephalitis: MVE)と呼ばれる脳炎、もう一つは遺伝子が西ナイル・ウイルスによく似たクンジン・ウイルス(Kunjin virus)で、いずれも日本脳炎や西ナイル熱のウイルスに近いウイルスで蚊が媒介し、脳炎を引き起こす。警報地域はキャサリン周辺で5か月間。マレー渓谷脳炎の症状は、激しい頭痛、高熱、眠気、震え、ひきつけなどで特に小さい子供に著しい。激しい症状では精神錯乱や昏睡に至る。厚生当局のデータによれば、感染の危険は小さいが、一旦発病すると死亡率は25%にもなる。クンジン・ウイルス感染の症状は比較的軽く、高熱と激しい頭痛が現われる。同省の発表によると、キャサリンとWA州北西部で鶏を歩哨動物として試験したところ、トップエンド地域で蚊を媒介とするクンジン・ウイルスとマレー渓谷脳炎ウイルスの活動が活発化していることが突き止められた。いずれも3月から6月がもっとも活発な時期で、主に豪雨の後の湿地や草地で繁殖するヤブカが媒介する。蚊に刺されるのはもっぱら日没後に限られており、日中はウイルスに感染した蚊に刺されることはまれ。「感染した蚊に刺されて発病するのは1,000人に1人」で、毎年NTの発症例は1人か2人程度で、乳幼児、観光客、大陸南部からの旅行者など過去にこのウイルスに感染したことのない人がもっともリスクが大きい。同省は、上記の症状を感じた人は直ちに医者に診察を受けることを勧めている。(AAP)


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