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社会 - 2007年3月23日

クレジット・カード・スキミング

バックに国際的犯罪団の存在
 3月21日午後5時過ぎ、元銀行員の男性がQLD州ブリスベンのナショナル・オーストラリア銀行(NAB)のATMを使おうとしたところ、カードがうまく入らないため、不審に思い、カード差し込み口を調べたところ、見かけない物体が取り付けられていた。男性は銀行と警察に連絡を取った。警察の捜査の結果、この物体は精巧なスキミング装置で、差し込み口にかぶさるように両面テープで取り付けられており、カードを差し込むとカードがATM内に取り込まれる前にカード裏の磁気記録を読み取り、携帯電話カメラがPINを記録するようになっている。犯行者は、装置を回収、記録をコンピュータにダウンロードした後、他のカードに被害者のカードの情報を書き込むだけで、被害者の口座からあるだけの金を引き出すことができる仕掛けになっている。QLD州警察詐欺特捜班は、「この装置は3月15日と18日にシドニーのNABのATMで見つかった装置と同一の機構であり、同一犯罪団の犯行と見ている。特捜班では、これまでのところブリスベンには被害者はいないと見ており、「シドニーでの犯行時の手口を見れば、今回の事件はブリスベンで初めての犯行と考えられる」としている。また、同様な装置を見つければ、直ちに警察に連絡するよう呼びかけている。ブリスベン警察では、データ記録に用いられた記憶装置と銀行のセキュリティ・カメラの記録を調べており、これまでに2人の不審な人物がビデオに記録されている。二人はヨーロッパ人と判断され、強いアクセントがある。特捜班は、「これはおそらく海外の犯罪団と関連した組織的犯行と思われ、シドニーの事件と同一犯罪グループではないか」と語っている。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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