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経済 - 2006年8月10日

テルストラの2005年度収益減少

固定電話収入の減少が響く
 テルストラは従来の固定電話からの収入が下がり続けており、アナリストは、8月10日発表予定の事業報告書で2005年度の利益は前年度から26%下がり、33億ドルになると予測している。さらに将来の稼ぎ頭になるはずの「40億ドルの高速ブロードバンド・ネットワーク開発」の中止が先日発表されており、この計画がどうなるかも注視されている。アナリストは、収入の好調さがコスト高に相殺されていると見ており、昨年度第四半期には携帯電話売り込みで猛烈な資金補助を付けたり、ブロードバンド新規加入に大幅な割引を行ったりしており、薄利で収入を増やす戦術が取られたことを指摘している。固定電話部門は2005年度には前年度からさらに7%から10%減っており、この部門と携帯電話部門は飽和していて、激しい競争が行われているため、テルストラの収入も今後2年間はさらに下がり続けると予測されている。一方、ブロードバンドは急成長市場であるが、現在の規制では、テルストラが40億ドルをかけて高速ブロードバンド・インフラストラクチャを開発した場合にも、他のインターネット・プロバイダーがそのインフラストラクチャを利用しつつ、テルストラと競争することができるため、テルストラは、公正取引委員会との長期にわたる話し合いの結果、開発中止を発表した。この発表は、テルストラに有利な裁定を引き出すための戦術も考えられる。テルストラの株価は現在$3.80で、連邦政府はその保有する51.8%の売却を早ければ来週中にも決めることになる。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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