ワイン・ブドウ収穫大幅減か
ブドウ栽培家1,000箇所に影響
2008年のワイン・ブドウ収穫量が半減するとの予測があり、この予測が現実になると栽培家1,000箇所が影響を受けるとみられている。この予測は、9月24日、干ばつにたたられた2008年ビンテージが例年平均を110万トン下回るとする予測に続いて出されたもの。零細なブドウ栽培農家にとってはこれが致命的な打撃になる可能性もある。オーストラリア・ワイン・ブドウ栽培家協会のマーク・マッケンジー理事長は、全国7,500箇所の栽培家のうち、800箇所から1,000箇所が経営危機にあるとしており、「彼らは破産状態だ。水を買う資金もなく、借金の能力も限界にきている。大部分の栽培家は次の水の配給を待って畑を売り払い、この商売から離れることになるだろう。打撃を過小評価することはできないし、彼らの大部分は事実上すでに商売から離れている。2008年のビンテージ収穫量予測は80万トンから130万トンと予想されており、例年平均の190万トンのほぼ半分にしかならない。また、ワイン・ブドウの60%から70%を生産するマレー・ダーリング水系も今年は最大の打撃を受けており、VIC州のマレー・バレーで例年割当て水量の10%、SA州のリバーランドでさえ16%でしのいでいる状態だ。過去の平均収穫量まで回復するためには、今後5年間にわたり平均以上の水量の割当てを受けなければならないだろう」と語っている。豪ワインメーカー連合会のスティーブン・ストラハン理事長は、「この干ばつで優れたブドウ栽培家が事業から離れることになれば、ワイナリーにとってもノウハウが失われる危機になる」と語っている。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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