「豪経済は米経済の未来」
元米連邦銀行総裁回顧録
米連邦銀行総裁を退任して以来、回顧録を執筆していたアラン・グリーンスパン氏は、その回顧録でグリーンスパン氏と同じ共和党のジョージ・ブッシュ政権を、「石油利権のために国費を乱費し、経済弱体化を招いた」と猛攻撃した。一方で豪経済について、「米経済の行方を占う水晶玉のように見てきた」と記している。フェアファクス系紙によると、同氏の回顧録「The Age of Turbulence (乱気流の時代)」はアメリカで出版されたばかりだが、その中で、グリーンスパン氏は、豪経済に讃辞を贈り、政府が経済を自由化すれば、豪経済をモデルとした経済体制を実現することができるかもしれない」と書いている。グリーンスパン氏は、現在の豪経済を準備した功績者としてボブ・ホーク元首相の名を挙げて、「労働市場改革を筆頭として、いくつも重要な、またしばしば痛みを伴う改革を行った」と称賛。ピーター・コステロ財務相については、国際問題に関する鋭敏さを誉め、ジョン・ハワード首相については、連邦銀行の独立性確保に努力したと誉めている。「一般化するわけにもいかないが、私が総裁在任中に見てきた限りでは、豪経済の姿は、様々な面で米経済のあるべき姿だ」としている。また、オーストラリアとニュージーランドが、市場開放改革路線を採用した後の発展ぶりや、次第にアジア地域特に中国との結びつきを深めていったことは非常に興味深い」としている。また、関税を引き下げ、豪ドルを自由化した時から、豪経済がめざましく転回を始めたことも指摘している。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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