AWBの石油食糧交換計画スキャンダル
新メモ提出
民営化されたAWB (オーストラリア小麦局) が、イラクのフセイン政権時代に小麦輸入の見返りとして巨額の金を政権の銀行口座に振り込んでいたことが国連の調査で指摘され、オーストラリア政府もコール調査委員会を組織して調査させている。初めから政府部内に切り込む権限を奪われている調査委員会の実効性を疑問視する声もあるが、調査が進むほどに局と他の農業団体や国民党などとの癒着、利権体質が明らかにされてきている。8月30日付のオーストラリアン紙は、新証拠としてコール調査委員会に提出された9ページにわたる手書きメモを報道している。このメモはオーストラリア外交官のジョン・クイン氏がイラク・タスクフォースを率いていた時期、2004年7月22日から29日にかけての会合の席で書き留めたもので、フセイン政権へのキックバック疑惑調査が迫っているという文脈のメモに「AWB Ltd」、「サービス料」、「10パーセント」、「暴露」などの言葉が混じり、メモのタイプ清書にも、クイン氏が「AWB Ltd - トラブル」と知らされたこと、「ファイル25,000件 - のっぴきならない証拠資料」などの言葉が書き留められている。これまで政府政治家も官僚も調査の過程で宣誓の上、AWB問題の証拠も資料もいっさい見たことがない、と証言しているが、このメモは政府省庁の官僚が会合に出席しており、2004年段階で政府に対して警告が出されていたことを示している。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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