製造・繊維部門で駆け引きはしない
中国とのFTA交渉
8月20日、連邦政府は、中国との自由貿易交渉において、オーストラリア国内の製造、繊維、衣料部門の産業計画については交渉の余地はないと説明した。オーストラリアは現在中国との自由貿易交渉の初期段階にあるが、農業、サービス、製造などの部門が最大の論争点になっている。8月に入って、安価な中国製品から自動車と衣料の両産業を保護するために設けられた関税の廃止をめぐってイアン・マックファーラン産業相とニック・ミンチン大蔵大臣は、関税廃止に不安を持っていることが報じられた。マックファーラン大臣はテレビ局のインタビューに答えて、「現在の関税を維持する。少なくとも2015年まではこのままにする。この問題は交渉の余地がなく、この10年の間、両産業が安定していたのもこの関税のおかげだ。これを変更するのは賢明なことではない」と語った。政府は自動車部門と衣料部門には手厚い関税保護をしいているが、関税そのものは2010年から段階的に引き下げられる予定になっている。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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