ビクトリア州林業グループが新方針発表
産業、社会、政府との関係強化を
ビクトリア州の原生林硬材を扱う林産業者の団体ビクトリア州林業協会 (VAFI) は、24日、メルボルンで新しい方針を発表した。協会のトリーシャ・キャスウェル会長は、「ビジョン2025 - ビクトリア州における林業の持続性ある未来」と題した新方針書を、今後20年間にわたる展望として、業界が断行しなければならない改革と課題を述べたものと説明し、「業界規制当局である政府と良好な関係を創り上げることが重要である。今後20年でどのように展開するかを予想し、何度も再検討していくこと。それだけが目標実現の道だ。林業は話題の多い産業で、極端に政治化されてしまったし、過去の選挙でも取引の材料にされてきた」と語っている。キャスウェル会長はかつてオーストラリア自然保護財団の事務局長を務めたことがあるが、今回、昔の同僚たちを厳しく批判し、「林業に敵対的な運動は時代遅れ。環境問題も科学的根拠が必要であり、心情的な根拠で原生林木材の利用に反対すべきではない」と語った。1975年には270の製材所があったが、2005年にはわずか75に減った。2004年度には、ビクトリア州の660万ヘクタールの公有林のうち伐採が許可されているのは10%だけで、さらにそのうちの0.14%が実際に伐採されただけだった。また公有林の90%は、国立公園などに含まれるか、林業に不向きな森林である。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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