エコノミスト、燃料価格低下を予測
クリスマスまでには
コモンウェルス・セキュリティのエクイティ・エコノミスト主任クレーグ・ジェームズ氏は、原油供給量の増加と中東緊張の緩和とともに、クリスマスまでには給油所での自動車燃料のポンプ価格は25セント前後値下がりするだろう、と予測している。「供給量が増えており、世界の石油企業が多額を注入して開発に励んでおり、しかもアメリカ経済が減速している」と、石油市場概観で述べ、地政学的な不安が緩和され、メキシコ湾周辺のハリケーンの数が減れば、オーストラリアの無鉛ペトロール価格もリットルあたり$1.15程度になるとしている。ただし、予測にはいくつもの「仮定条件」があり、しかもこれから北半球のハリケーン・シーズンを迎えることも無視するわけにはいかない。ジェームズ氏は、原油供給増加分はOPEC参加国以外の石油産油国から来ると予測しており、国際エネルギー機関も非OPEC参加国からの石油供給量は2007年には190万バレルまたは3.7%相当量増えると見積もっている。これは1984年以来最大の増加量になる、と語っている。ただし、これはジェームズ氏の短期予測であり、長期予測はそれほど明るくはない。この増加量は、アフリカ、南米、ナイジェリアなど政治的に安定していない地域の原油であり、地政学的なリスクが常に石油市場の不安要素として残る。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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